マックのハッピーセット、転売目的で大炎上!食べ物がゴミに…?

マクドナルドの「ハッピーセット」が、また注目を集めています。今回のおもちゃは人気の「ちいかわ」と「マインクラフト」。子どもたちだけでなく、大人からも「欲しい!」と話題になり、発売初日から各地の店舗に長い列ができました。でも今、そんな人気の裏側で、とても残念な出来事が起きているんです。

おもちゃだけ欲しくて買った人たちが、セットについてくるハンバーガーやポテトを食べずにそのまま捨ててしまう――。そんな行動に、ネットでは「信じられない」「もったいなさすぎる」といった声が次々と上がっています。食べ物を粗末にする行為に、多くの人が疑問や怒りを感じています。

目次

「ちいかわ」「マイクラ」おもちゃ付きで即完売も、フリマ出品が相次ぐ

16日から販売がスタートしたマクドナルドのハッピーセット。今回は「ちいかわ」と「Minecraft(マインクラフト)」のおもちゃが登場し、子どもを中心に大人気となりました。発売初日から多くの店舗で売り切れるほどの盛況ぶりでしたが、その裏でフリマアプリへの大量出品が目立ち、ネット上では「転売目的じゃないか」と批判の声が上がっています。

マクドナルドは公式に「営利目的での購入はご遠慮ください」と呼びかけ、購入制限も設けていましたが、それでも多くの出品が確認されており、対策が追いつかない状況です。

食品放置や大量廃棄の映像に「胸が痛む」との声も

今回のハッピーセットでは、目当てのおもちゃを手に入れるためだけに購入し、セットに含まれるハンバーガーやポテト、ジュースなどの食品を手つかずのまま放置・廃棄する行為が後を絶ちません。SNSでは、店舗スタッフが大量の未開封商品をゴミ箱へ捨てている様子を映した動画が拡散され、「あまりにひどい」「胸が痛む」といったコメントが相次いでいます。

なかには、モバイルオーダーで注文だけして受け取りに来ないケースも多く、店舗のカウンターが放置された商品で埋まるという異常な光景も報告されました。人気商品を求める行列の裏で、食べ物がゴミとして扱われている現実に、疑問の声が強まっています。

このような行為に対し、SNSでは「食べ物をなんだと思っているのか」「飢えている人がいる中でこれはない」といった非難が殺到。「食育って何なんだろうと考えさせられる」「子どもたちに見せたくない光景」といった意見も見られ、単なるマナー違反ではなく、社会全体で考えるべき「食品ロス」という問題に発展しています。

日本国内の食品ロスは年間500万トン以上とされ、家庭や事業所から日々大量の食べ物が捨てられている現状があります。今回のような「消費を伴わない購入」は、こうした問題を助長するものであり、安易な転売やコレクション目的の購買行動に対し、あらためてモラルが問われています。

「せめて食べてほしい」アイドルの投稿が共感呼ぶ

アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんも自身のX(旧Twitter)で「転売ヤーって本当悪質。滅びてほしい」とコメントし、「おもちゃだけゲットしてハンバーガー捨ててる写真とか見ると胸が痛む。せめて食べてよ…」と苦言を呈しました。

この投稿には「本当にその通り」「誰も買わなければ済む話」「ビックリマンチョコのときと同じだね」など、多くの共感や過去の事例を引き合いに出した反応が寄せられています。「食べ物を粗末にするのは許せない」「もったいない」というコメントも目立ち、問題の根深さがうかがえます。

なお、今回のハッピーセット第1弾はすでに終了しており、第2弾は23日からスタート予定。人気の影にあるモラルの問題について、改めて考えさせられる出来事となっています。

最後に

今回のハッピーセットは、おもちゃの可愛さや話題性もあって、たしかにワクワクする企画でした。でもその一方で、「おもちゃさえ手に入ればいい」と、セットの食べ物を平気で捨ててしまうような行動が目立ったのは、本当に残念です。

食べ物を捨てるという行為は、単なる“もったいない”では済まされません。まだ食べられる食品がゴミとして扱われているその裏には、食料の生産や運搬にかかわる人たちの努力があり、それを必要としている誰かの存在があります。食べ物を軽んじる行動は、社会全体への無責任な態度に他なりません。

楽しむことと、思いやることは両立できます。誰もが笑顔になれるはずのハッピーセットが、悲しい話題で注目されるようなことがないように、一人ひとりが「買い方」や「使い方」を見直していくことが、これからますます大切になっていきそうです。

この記事を書いた人

目次