山尾志桜里氏「統治能力に疑問」発言にネット総ツッコミ “ブーメラン芸”炸裂の真骨頂?

「統治能力に疑問」──そう放ったのは、かつて“不倫疑惑の旗手”として世間を騒がせた山尾志桜里氏。国民民主党から参院選比例代表への公認を取り消された怒りが爆発し、執行部を名指しで批判した上、自ら離党届を提出。だがその直後、ネットでは「お前が言うな」「見事な自己ブーメラン」と総ツッコミが殺到。公認されれば“自己刷新”、外されれば“被害者面”──この一連のムーブに「政治家以前に信用ゼロ」との冷ややかな声も。今、最も“統治能力”が問われているのは、果たして誰なのか?

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山尾志桜里氏が国民民主党に離党届 「統治能力に疑問」と執行部を厳しく批判

元衆院議員の山尾志桜里氏が、国民民主党の執行部に対して厳しい批判のコメントを発表し、自ら離党届を提出したことが明らかになりました。2025年夏の参議院選挙に向けて、比例代表での出馬が内定していた山尾氏ですが、公認は突如取り消され、その対応に対する強い不満が爆発した形です。

「執行部主導の擁立だったはずなのに…」不信感あらわに
6月12日、山尾氏は自身のコメントを通じて、「今回の候補者擁立は党執行部の主導でご要請いただいたものだった」と説明。しかし、最終的な判断が両院議員総会に委ねられ、「執行部の責任で結論を出さなかった」ことに強い違和感を覚えたとしています。

「統治能力に深刻な疑問を抱いている」と明言した上で、「党内のガバナンスにおける透明性や責任の所在があいまいである」と厳しく批判。こうした不信感を理由に、自ら離党届を提出したと発表しました。

過去のスキャンダルが再燃 党内外からの批判も影響か

山尾氏といえば、2017年に週刊誌で報じられた不倫疑惑が記憶に残る方も多いかもしれません。当時は民進党に所属しており、一時は無所属として活動した後、立憲民主党に参加。その後、再び離党して国民民主党に合流するという異色の政治経歴をたどってきました。

今回、国民民主党からの参院選比例代表への擁立が5月14日に内定された直後から、SNSやネットニュースを中心に過去のスキャンダルが再燃。「なぜ山尾氏を候補に選んだのか」との声が党内外からあがり、世論の反発も大きく広がりました。

このような状況を受け、山尾氏は6月10日に記者会見を開き、「過去については反省しており、政治家として新たな一歩を踏み出したい」と釈明。しかし、その翌日には党が「理解が得られない」として、公認を見送る方針を発表しました。

山尾氏の怒りの背景にある「政治の信頼性」への問題提起

山尾氏の離党に至るまでの一連の経緯は、単なる一人の政治家の進退問題にとどまらず、政党内の意思決定のあり方そのものを問い直す問題として波紋を広げています。

山尾氏は「公認内定後に突如取り消すという手続きの不透明さは、政党政治への信頼を損ねる」とし、今回の出来事は「個人の倫理ではなく、組織としての透明性・責任の所在の欠如が原因」としています。

国民民主党においては、玉木雄一郎代表のもとで中道改革路線を掲げ、選挙戦略にも新たな動きを見せていましたが、今回の公認問題をめぐる対応が、党のガバナンス体制に疑問符をつける結果となってしまったのは否めません。

山尾志桜里氏の今後の政治活動は?

今回の件で国民民主党を離れた山尾氏ですが、今後の政治活動をどう展開するのかにも注目が集まっています。参院選への立候補自体を断念するのか、あるいは無所属または他党からの出馬を模索するのか、現時点では明言されていません。

ただ、山尾氏はこれまでも波乱の多い政治人生を歩みながらも、憲法や子育て政策に関する論客としての評価も一定の支持を得てきました。その意味で、今回の離党は「幕引き」ではなく「新たな挑戦の始まり」と見る向きもあります。

|問われる政党の責任とガバナンスのあり方

山尾志桜里氏の離党劇は、単なる一人の候補者選定の失敗というだけではなく、政党の意思決定プロセスや、執行部の責任の持ち方そのものに鋭く切り込む問題となりました。

「要請を受けて擁立され、公認内定までされたにもかかわらず、その後に撤回される」という異例の展開は、選挙における候補者の信頼性だけでなく、政党自体の信頼性にも直結します。

この件をきっかけに、今後、各政党がどう候補者選びを行い、責任ある判断を下していくのか。山尾氏の行動は、その問いを有権者に投げかけているのかもしれません。

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