青く光るテレビのかわいい幽霊に手を伸ばす少女と、そばで優しく見守る両親のイラスト

ポルターガイスト(1982)|安心できる家が怖くなる?幽霊より大切な家族の絆

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みなさんにとって、家はどんな場所でしょうか?

学校から帰ってきて、好きなおやつを食べたり、テレビを見たり、家族とおしゃべりしたり。

夜になれば、自分の部屋やふとんの中で安心して眠れる場所ですよね。

でも、もしそんな家で、だれも触っていないおもちゃが動き始めたら?

テレビから聞いたことのない声が聞こえてきたら?

いつも安心している場所が、突然怖い場所に変わってしまうかもしれません。

そんな不思議な出来事を描いた映画が、1982年に公開された『ポルターガイスト』です。

この映画には幽霊のような存在が登場します。でも、ただ人を怖がらせるだけの映画ではありません。

家族が力を合わせることの大切さも描かれています。

今回は、なぜ『ポルターガイスト』が怖いのか、そして映画が伝えようとしていることを一緒に考えてみましょう。

『ポルターガイスト』ってどんな映画?

幽霊が出るのは古いお屋敷ではなく普通の家

『ポルターガイスト』は、1982年にアメリカで公開されたホラー映画です。

監督はトビー・フーパー。映画の物語を考え、脚本や製作にも参加したのはスティーブン・スピルバーグです。

スピルバーグは『E.T.』や『ジュラシック・パーク』などでも知られています。

映画の舞台は、アメリカの静かな住宅街。

そこには、お父さん、お母さん、3人の子どもたちが暮らすフリーリング一家の家があります。

家の中にはテレビやおもちゃがあり、家族はごく普通の生活を送っています。

ところがある日、末っ子の女の子キャロル・アンが、テレビに向かって不思議な会話を始めます。

やがて家の中では、家具が勝手に動くなど、おかしな出来事が次々と起こるようになります。

家族は最初、何が起こっているのかわかりません。

そして、不思議な現象はだんだん大きくなり、家族を危険な出来事へと巻き込んでいきます。

いったい、この家で何が起こっているのでしょうか?

ポルターガイストってどういう意味?

だれも触っていないのに物が動く?

ポルターガイストという言葉を初めて聞いた人もいるでしょう。

この言葉はドイツ語から来ていて、騒がしい霊という意味があります。

物がひとりでに動いたり、不思議な音が聞こえたりする現象を指す言葉として使われています。

例えば、こんな出来事を想像してみてください。

机の上に置いた鉛筆が、だれも触っていないのに転がり始める。

部屋に一人しかいないのに、となりからコンコンと音が聞こえる。

そんなことが起きたら、びっくりしますよね。

ただし、ここで知っておいてほしいことがあります。

現実に物が動いたり音が聞こえたりしても、それだけで幽霊のしわざだと決まるわけではありません。

風や建物のきしみなど、自然な原因がある場合もあります。

映画では、こうした不思議な出来事を使って、観客をドキドキさせる物語を作っているのです。

なぜ安心できる家が怖くなるの?

① いつもの場所だからこそ怖い

ホラー映画と聞くと、古いお城や暗い森、だれも住んでいない屋敷を想像するかもしれません。

でも、『ポルターガイスト』の舞台は普通の家です。

ここが、この映画のおもしろいところです。

例えば、学校の理科室で不思議な音が聞こえたら、少し怖いかもしれません。

でも、自分の部屋で同じ音が聞こえたら、もっと怖く感じるのではないでしょうか。

それは、自分の部屋を安心できる場所だと思っているからです。

いつも安全だと思っていた場所で、不思議な出来事が起きる。

その変化が、人の心を不安にさせます。

『ポルターガイスト』は、そんな気持ちを上手に使った映画なのです。

② テレビまで怖いものに変わってしまう

この映画で大切な役割を持つのがテレビです。

今ならスマートフォンやタブレットで動画を見る人も多いでしょう。

でも、映画が公開された1982年には、家族でテレビを見ることが大きな楽しみのひとつでした。

そんなテレビが、不思議な世界とつながる入口のように描かれています。

ふだんは楽しい番組を見せてくれるテレビ。

そのテレビから、何かがこちらを見ているように感じたら……。

ちょっと怖くありませんか?

映画では、いつも使っている物を怖い存在に変えることで、観客の想像力を刺激しています。

③ 見えないものは想像してしまう

人は、正体がわからないものを怖いと感じることがあります。

暗い部屋のすみで何かが動いたように見えたとき。

だれもいない場所から音が聞こえたとき。

「何がいるんだろう?」

「もしかして、何か怖いものかな?」

そんなふうに考えてしまいます。

でも、明かりをつけてみたら、カーテンが風で動いていただけかもしれません。

『ポルターガイスト』も、何が起きているのかわからない時間を大切にしています。

すべてをすぐに見せるのではなく、観る人に考えさせるのです。

怖さは、目に見えるものだけでなく、頭の中で想像することからも生まれます。

これがホラー映画のおもしろい仕組みのひとつです。

主人公が子どもだから感じる怖さ

キャロル・アンの気持ちを考えてみよう

この映画で重要な人物が、小さな女の子キャロル・アンです。

彼女は、大人たちには理解できない不思議な出来事に関わっていきます。

もし、みなさんがキャロル・アンと同じ立場だったら、どう感じるでしょうか?

自分だけが不思議な声を聞いていたら、だれかに話すでしょうか?

「そんなことあるわけないよ」

と言われたら、悲しくなるかもしれません。

大人でも、自分の話を信じてもらえないのはつらいものです。

子どもなら、なおさら不安になるでしょう。

この映画を観るときは、キャロル・アンがどんな気持ちでいるのかを想像してみてください。

幽霊の怖さだけではなく、子どもの不安な気持ちにも気づけるはずです。

本当に大切なのは家族の絆

家族が困ったとき、どうすればいい?

『ポルターガイスト』には、もうひとつ大切なテーマがあります。

それは家族の絆です。

フリーリング一家は、不思議な現象が起きたことで、これまで経験したことのない問題に直面します。

お父さんもお母さんも、最初から解決方法を知っているわけではありません。

怖がることもあれば、どうすればいいのかわからなくなることもあります。

それでも家族を守ろうと行動します。

ここで考えてみましょう。

勇気のある人とは、どんな人でしょうか?

怖いものを見ても、まったく怖がらない人でしょうか?

もちろん、そういう人もいるかもしれません。

でも、怖いと思いながら、大切な人のために行動できる人も勇気のある人だと思います。

この映画の家族は、決して特別な力を持ったヒーローではありません。

どこにでもいそうな普通の家族です。

だからこそ、家族が助け合う姿が心に残るのです。

家は建物だけではない?

家族がいるから安心できる

『ポルターガイスト』を観ると、こんな疑問が浮かんできます。

「家って、いったい何だろう?」

家には屋根があり、壁があり、ドアや窓があります。

雨や風を防いでくれる大切な建物です。

でも、それだけではないはずです。

家族と一緒にご飯を食べた思い出。

楽しかった誕生日。

疲れて帰ってきたときに、ほっとした気持ち。

そんな思い出も、家を大切な場所にしているのではないでしょうか。

ここからは、この映画についてのひとつの考え方です。

『ポルターガイスト』では、家という建物が怖い場所になっていきます。

でも、家族がお互いを大切に思う気持ちまでなくなるわけではありません。

つまり、本当の安心は建物だけでなく、人と人とのつながりからも生まれると考えられるのです。

映画はどうやって怖さを作っているの?

音と光、そして特撮のひみつ

『ポルターガイスト』が公開された1982年には、今のようなコンピューター映像の技術はまだ発展の途中でした。

映画では、さまざまな特殊効果を使って不思議な出来事を表現しています。

特殊効果とは、撮影の工夫や特別な技術を使って、現実には起こりにくい出来事を映像にすることです。

また、映像だけでなく、音も怖さを作る大切な役割を持っています。

例えば、何も起こっていない静かな場面。

そこで突然、大きな音が鳴ったらどうでしょう。

びっくりしますよね。

反対に、不思議な音が小さく聞こえてくるだけでも、何かが近づいているように感じることがあります。

光の使い方も同じです。

明るい部屋と暗い部屋では、同じ家具が置いてあっても印象が変わります。

映画を観るときは、怖いものそのものだけでなく、音や光にも注目してみましょう。

映画を作る人たちの工夫が見つかるかもしれません。

怖い映画は無理に観なくてもいい

怖いと感じる気持ちは人それぞれ

ここまで読んで、『ポルターガイスト』に興味を持った人もいるでしょう。

でも、この映画には、突然驚かされる場面や、見た目がかなり怖い場面もあります。

そのため、ホラー映画を初めて観る小学生には刺激が強い可能性があります。

怖い映画が苦手なら、無理に観る必要はありません。

まずは、こうした解説記事を読んで、物語や映画の作り方を知るだけでも十分です。

実際に観てみたい場合は、保護者の人と相談して決めるとよいでしょう。

また、映画を観て怖くなったら、途中でやめてもかまいません。

映画は、最後まで我慢して観ることが目的ではないからです。

自分に合った楽しみ方を見つけてくださいね。

まとめ|家が怖くなっても、家族の大切さは変わらない

『ポルターガイスト』は、普通の家に不思議な出来事が起こるホラー映画です。

いつも安心している場所が突然怖くなる。

そこに、この映画ならではの怖さがあります。

でも、幽霊のような存在だけに注目するのではなく、家族の行動にも目を向けてみてください。

怖い出来事に出会ったとき、家族はどうするのか。

だれかが困っているとき、何ができるのか。

そんなことを考えるきっかけにもなる映画です。

最後に、みなさんにもひとつ質問です。

「もし自分の家で不思議なことが起きたら、最初にだれに相談しますか?」

その答えを考えると、自分にとって安心できる人や、大切な存在が見えてくるかもしれません。

ホラー映画は、ただ怖いだけではありません。

怖さを通して、人間の気持ちや家族の大切さを考えることもできるのです。

-幽霊と呪いのひみつ
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