「このホラー映画、見てみたい!」
そう思って映画の情報を調べていると、「PG12」や「R15+」という文字を見かけたことはありませんか?
「12歳にならないと見られないの?」
「中学生なら、どんなホラー映画でも見られる?」
「お父さんやお母さんと一緒なら大丈夫?」
そんな疑問を持ったことがある人もいるでしょう。
実は、日本の映画には、見る人の年齢に合わせた区分があります。
これは、映画の中に登場する怖い場面や暴力的な場面などを考えて、作品を選ぶときの参考にしてもらうための仕組みです。
ホラー映画が大好きな人はもちろん、怖い映画がちょっと苦手な人にとっても、知っておくと役立ちます。
今回は、日本の映画の年齢区分と、自分に合ったホラー映画の選び方をやさしく紹介します。
ホラー映画の年齢制限って何?
映画には年齢に合わせた区分がある
日本では、映画倫理機構(映倫)という団体が、映画の内容を審査しています。
「えいりん」と読みます。
映倫は、映画の中にどのような表現が登場するかを確認し、年齢に応じた区分を決めています。
例えば、怖い場面、激しい暴力、危険な行動などが登場する映画では、その表現がどのくらい強いかも確認されます。
ただし、年齢区分があるのはホラー映画だけではありません。
アクション映画や恋愛映画、アニメ映画なども審査の対象になります。
年齢区分は映画を選ぶための目印
映画の年齢区分には、見る人を守り、作品を選びやすくする役割があります。
例えば、小学生が楽しめる作品もあれば、大人向けの強い表現が登場する作品もあります。
それらを何も知らずに見てしまうと、思っていた以上に怖く感じたり、ショックを受けたりするかもしれません。
そんなときに役立つのが年齢区分です。
映画を見る前に区分を調べれば、自分の年齢で見られる作品なのか確認できます。
ただし、年齢区分だけで映画の怖さをすべて判断できるわけではありません。
日本の映画には4つの年齢区分がある
G:年齢に関係なく誰でも見られる映画
Gは、年齢に関係なく誰でも見ることができる区分です。
小学生でも中学生でも、年齢による制限はありません。
ただし、Gだからといって、怖い場面がまったくないとは限りません。
例えば、不気味な怪物が登場したり、突然大きな音が鳴ったりする作品も考えられます。
Gは「絶対に怖くない」という意味ではないのです。
ホラー映画が苦手な人は、Gの作品でも、あらすじや作品紹介を確認してから選ぶと安心です。
PG12:12歳未満は保護者の助言や指導が必要
PG12は、12歳未満の人が見る場合に、親や保護者の助言・指導が必要な区分です。
ここで覚えておきたいのは、PG12は「12歳未満は絶対に見られない」という意味ではないことです。
例えば、11歳の小学生でも、保護者の助言や指導があれば見ることができます。
ただし、怖い場面や刺激の強い表現が含まれている可能性もあります。
「この映画はどんな内容なのかな?」
「自分には少し怖すぎないかな?」
そんなことを家族と相談してから選んでみましょう。
R15+:15歳未満は見ることができない
R15+は、15歳以上の人が見ることのできる区分です。
14歳以下の人は見ることができません。
ここで大切なのは、中学生か高校生かではなく、実際の年齢で決まるということです。
例えば、15歳になっている中学生なら、R15+の映画を見ることができます。
反対に、14歳の中学生は、保護者と一緒でも見ることができません。
R15+の映画には、激しい暴力や残酷な場面、強い恐怖表現などが含まれることがあります。
年齢の条件を満たしていても、怖い映画が苦手なら無理に見る必要はありません。
R18+:18歳未満は見ることができない
R18+は、18歳以上の人を対象とする区分です。
18歳未満の人は見ることができません。
この区分には、特に強い暴力表現や性的表現などが含まれる作品があります。
また、18歳未満なら、保護者と一緒でも映画館で見ることはできません。
ホラー映画には大人向けの作品もありますが、今すぐ見る必要はありません。
自分の年齢に合った作品から楽しんでいきましょう。
どうしてホラー映画に年齢制限がつくの?
怖さだけで決まるわけではない
「とても怖い映画だからR15+になるのかな?」
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、映画の区分は怖さだけで決まるものではありません。
映倫では、暴力や残酷な表現、恐怖を感じさせる場面、言葉の表現など、さまざまな内容を確認します。
例えば、同じゾンビ映画でも、怪物が追いかけてくる場面が中心の作品と、けがや血を細かく映す作品では、表現の強さが違います。
また、同じホラー映画でも、幽霊の姿をほとんど見せない作品もあれば、怪物の姿をはっきり映す作品もあります。
こうした違いも、映画を選ぶときの参考になります。
年齢制限と怖さの強さは同じではない
年齢区分を見て、R15+の映画はPG12の映画より必ず怖いと思っていませんか?
実は、そうとは限りません。
年齢区分は、映画全体の表現を考えて決められています。
怖さを点数にして順位をつけているわけではないのです。
例えば、血が出る場面は苦手でも、幽霊が突然現れる場面は平気という人がいるかもしれません。
反対に、血を見るのは平気でも、暗い部屋で何かが近づいてくる場面が苦手な人もいます。
つまり、怖さの感じ方は人によって違うのです。
ホラー映画を見る前に年齢制限を調べる方法
映倫の公式サイトで調べよう
映画の年齢区分を確認したいときは、映倫の公式サイトが役立ちます。
公式サイトには、審査された映画を調べるための検索機能があります。
映画のタイトルを入力すると、登録されている作品の区分などを確認できます。
ただし、すべての映像作品が同じ形で登録されているわけではありません。
テレビドラマや配信限定作品などは、映画館で公開される作品とは区分の仕組みが異なる場合があります。
調べても見つからないときは、配信サービスや作品の公式情報を確認しましょう。
映画館のホームページでも確認できる
映画館でホラー映画を見るときは、上映作品の紹介ページを見てみましょう。
作品によっては、タイトルや上映時間などと一緒に、G、PG12、R15+、R18+といった表示があります。
また、映画館では、R15+やR18+の作品について、年齢を確認される場合があります。
年齢だけでなく、上映時間にも注意しましょう。
地域の決まりによっては、18歳未満の人が夜遅い時間の上映に入場できないことがあります。
映画館に行く前に、保護者と一緒に確認しておくと安心です。
Netflixなどの動画配信サービスではどうなるの?
配信サービスにも年齢制限がある
最近では、映画館だけでなく、自宅でホラー映画を見る人も増えています。
Netflixなどの動画配信サービスでも、作品ごとに年齢に関する区分が表示されることがあります。
ただし、配信サービスの年齢区分は、映画館で使われる映倫の区分と必ずしも同じではありません。
サービスごとに表示や仕組みが異なる場合があります。
そのため、配信作品を見るときは、利用しているサービスの作品情報を確認することが大切です。
子ども向けプロフィールを利用しよう
Netflixには、子ども向けのプロフィールを設定する機能があります。
保護者が年齢制限を設定することで、そのプロフィールで表示される作品を制限できます。
また、特定の作品を見られないように設定する機能もあります。
家族で動画配信サービスを利用している場合は、こうした仕組みを活用するとよいでしょう。
ただし、年齢に合った作品でも、怖く感じることはあります。
見たい作品を選ぶときは、年齢区分だけでなく内容も確認しましょう。
ホラー映画が苦手な小中学生はどう選べばいい?
まずは怖さの少ない作品から始めよう
初めてホラー映画を見るなら、いきなり刺激の強い作品を選ぶ必要はありません。
例えば、不思議なお化けが登場するアニメや、ちょっと不気味な冒険映画などから始める方法もあります。
お化けが登場するからといって、すべての作品が恐ろしいわけではありません。
面白い幽霊や、優しい怪物が登場する物語もあります。
まずは自分が楽しめそうな作品を見つけてみましょう。
あらすじや予告編を確認しよう
映画を見る前には、作品のあらすじを読んでみましょう。
どんな怪物が登場するのか、どのような物語なのかを知るだけでも、作品を選びやすくなります。
ただし、ホラー映画の予告編には、突然驚かせる場面が使われていることもあります。
予告編を見るのも怖いという人は、文章で書かれた作品紹介だけを確認しても大丈夫です。
家族や映画を見たことがある人に、怖い場面が多いか聞いてみるのもよい方法です。
怖くなったら途中でやめても大丈夫
ホラー映画を見始めたものの、途中で怖くなってしまうこともあります。
そんなときは、無理して最後まで見る必要はありません。
自宅で見ているなら、映像を止めたり、明るい部屋で休んだりしましょう。
映画館なら、周りの人の迷惑にならないように退席することもできます。
ホラー映画は、我慢して見るものではありません。
自分が楽しめる範囲で見ることが大切です。
まとめ|年齢制限を知ればホラー映画をもっと安心して楽しめる
日本の映画には、G・PG12・R15+・R18+という4つの年齢区分があります。
Gは誰でも見られる作品、PG12は12歳未満の人に保護者の助言・指導が必要な作品です。
R15+は15歳未満、R18+は18歳未満の人が見ることのできない作品です。
そして、もう一つ覚えておいてほしいことがあります。
それは、年齢区分が低い映画だからといって、必ずしも怖くないわけではないということです。
人によって怖いと感じるものは違います。
ホラー映画が大好きな人も、ちょっと苦手な人も、まずは自分の年齢と好みに合った作品を探してみてください。
年齢区分は、映画を安全に、そして楽しく選ぶための大切な目印なのです。