昔のホラー映画はどう怖かった? 古い映写機のある映画館で、白黒映画を楽しむかわいいドラキュラと怪物のイラスト

昔のホラー映画はどう怖かった?ドラキュラと怪物のひみつをやさしく解説!

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今のホラー映画には、本物のような怪物や幽霊が登場します。

突然大きな音が鳴ったり、暗い場所から何かが飛び出してきたりすると、びっくりしてしまいますよね。

でも、今から100年ほど前のホラー映画は、どのように人を怖がらせていたのでしょうか?

当時は、現在のようなコンピューターを使ったCG技術はありませんでした。

それどころか、映画の中で俳優の声が聞こえない時代もあったのです。

それでも、昔の映画を作った人たちは、影や表情、特殊メイクなどを使って、観客をドキドキさせていました。

特に有名なのが、1931年に公開された『魔人ドラキュラ』と『フランケンシュタイン』です。

この2つの映画に登場する怪物は、今でも世界中で知られています。

今回は、1920年代から1950年代のホラー映画を中心に、昔の映画がどのように怖さを作っていたのかを紹介します。

そして、最後には一つの疑問について考えてみましょう。

怪物は、見た目が怖いだけで悪者なのでしょうか?

1920年代のホラー映画は音がなくても怖かった?

セリフの音声がないサイレント映画とは?

今の映画では、登場人物が話したり、足音が聞こえたり、音楽が流れたりします。

でも、昔の映画には、俳優の声や物音が映像に合わせて録音されていない作品がありました。

こうした映画をサイレント映画と呼びます。

サイレントとは、英語で静かなという意味です。

ただし、映画館が完全に無音だったわけではありません。

上映中にピアノなどで音楽を演奏することもありました。

また、登場人物のセリフを文字で表示する場面もありました。

今の映画とはずいぶん違いますね。

表情と影で怖さを伝えていた

声が聞こえない映画では、俳優の表情や動きが大切でした。

例えば、登場人物が目を大きく開いて後ずさりするだけでも、何か恐ろしいものを見たことが伝わります。

また、暗い部屋に長い影が伸びてくる場面も、観客を不安にさせます。

有名な例が、1922年公開の『吸血鬼ノスフェラトゥ』です。

この映画には、吸血鬼の長い指の影が壁に映る、不気味な場面があります。

怪物の姿を全部見せなくても、影だけで怖さを伝えることができるのです。

これは、見る人の想像力を使った表現ともいえます。

映画に声がつくとホラーはどう変わったの?

トーキー映画の登場で怖さが広がった

1920年代の終わりごろから、映画に俳優の声や物音をつける技術が広まっていきました。

こうした映画はトーキー映画と呼ばれます。

トーキーとは、英語の話すという言葉に由来しています。

声が聞こえるようになると、怪物の不気味な話し方や、登場人物の悲鳴なども表現できるようになりました。

また、突然ドアが閉まる音や、床を歩く足音などによって、観客を驚かせることもできます。

ただし、映画に音がついたからといって、すぐに現在のような音響になったわけではありません。

映画を作る人たちは、新しい技術を少しずつ取り入れていったのです。

1931年は怪物映画にとって重要な年だった

1931年には、アメリカのユニバーサル映画会社から、2つの有名なホラー映画が公開されました。

それが『魔人ドラキュラ』と『フランケンシュタイン』です。

どちらも音声のある映画で、後の怪物映画に大きな影響を与えました。

この2作品には、今でも知られている吸血鬼や怪物が登場します。

では、それぞれどのような映画だったのでしょうか?

『魔人ドラキュラ』の吸血鬼はどうして怖いの?

ドラキュラはどんな怪物?

『魔人ドラキュラ』は、1931年に公開されたアメリカのホラー映画です。

監督はトッド・ブラウニング。

ドラキュラ伯爵を演じたのは、俳優のベラ・ルゴシです。

ドラキュラは、人間の血を吸って生きる吸血鬼として描かれています。

黒いマントを身につけた姿は、後の吸血鬼映画にも大きな影響を与えました。

ただし、この映画のドラキュラは、いつも大声を出したり、激しく動いたりするわけではありません。

むしろ、ゆっくりとした話し方や、じっと相手を見つめる表情が印象的です。

怪物が動かなくても怖く感じる理由

みなさんは、誰かに何も言わず、じっと見つめられたらどう感じますか?

少し落ち着かない気持ちになるかもしれません。

『魔人ドラキュラ』では、こうした不気味な雰囲気が大切にされています。

ドラキュラが静かに立っているだけでも、何か恐ろしいことが起こりそうに感じられます。

また、俳優の独特な声や話し方も、音声のある映画ならではの表現です。

大きな音で驚かせなくても、観客を怖がらせることができるのです。

『フランケンシュタイン』の怪物はどうやって作られたの?

フランケンシュタインは怪物の名前じゃない?

1931年公開の『フランケンシュタイン』も、ユニバーサルが製作した有名なホラー映画です。

監督はジェームズ・ホエール。

怪物を演じたのは、俳優のボリス・カーロフです。

ここで、一つ覚えておきたいことがあります。

実は、フランケンシュタインという名前は、もともと怪物を生み出した科学者の名前です。

怪物そのものの名前ではありません。

映画では、科学者が生命を生み出そうとする実験を行い、人間の姿をした怪物が誕生します。

しかし、生まれてきた怪物は、人間社会の中でさまざまな問題に直面します。

特殊メイクで怪物に変身した俳優

『フランケンシュタイン』の怪物には、平らな形の頭や首の金属部品など、特徴的な姿があります。

この姿を作ったのが、特殊メイクを担当したジャック・ピアースです。

当時はCGがなかったため、俳優の顔や体にメイクや装飾を施して怪物を表現していました。

また、怪物らしい動きを見せるためには、俳優自身の演技も必要でした。

ゆっくり歩く姿や、ぎこちない動きによって、普通の人間とは違う存在に見せていたのです。

特殊メイクと演技を組み合わせることで、怪物に命が吹き込まれました。

1940年代から1950年代の怪物映画はどう変わったの?

1940年代には怪物同士が出会う映画も登場

1930年代に人気を集めた怪物たちは、その後もさまざまな映画に登場しました。

1943年には『フランケンシュタインと狼男』が公開されています。

これは、異なる怪物たちが同じ映画に登場する作品です。

現在でも、人気のキャラクターが別の作品のキャラクターと共演することがありますよね。

昔の怪物映画にも、そうした楽しみ方があったのです。

さらに1948年には、怪物とコメディを組み合わせた『凸凹フランケンシュタインの巻』も公開されました。

怪物は、怖がらせるだけでなく、笑いを生み出す存在にもなっていきました。

1950年代には新しい種類の怪物が登場

1950年代になると、宇宙や科学への関心を反映した映画も増えていきました。

1954年には『大アマゾンの半魚人』が公開されました。

この作品には、水中で暮らす不思議な生き物が登場します。

吸血鬼や人造人間だけでなく、自然界の未知の生物や宇宙からやって来る存在など、怪物の種類も広がっていったのです。

怪物映画は、時代とともに新しい姿へと変化していきました。

怪物は見た目が怖いだけで悪者なのかな?

フランケンシュタインの怪物は本当に悪い存在?

ここで、『フランケンシュタイン』の怪物について少し考えてみましょう。

怪物は、人間とは違う恐ろしい姿をしています。

しかし、自分から望んで怪物として生まれてきたわけではありません。

人間の実験によって生み出された存在です。

映画では、怪物が周囲の人々を怖がらせるだけでなく、怪物自身も人間から恐れられています。

もちろん、怪物の行動によって悲しい出来事が起こる場面もあります。

それでも、見た目が怖いからという理由だけで、最初から悪者と決めつけてよいのでしょうか。

この疑問は、作品を考えるうえで大切なポイントです。

見た目だけで相手を判断していない?

私たちは、初めて会った人を見た目だけで判断してしまうことがあります。

でも、本当は話してみなければ、その人がどんな人なのかわからないこともありますよね。

『フランケンシュタイン』の怪物も、そんな問題について考えるきっかけになる存在です。

怪物が恐れられるのは、見た目が怖いからなのでしょうか。

それとも、人間が理解できない存在だからなのでしょうか。

映画を見た人によって、答えは違うかもしれません。

ホラー映画には、怖がらせるだけでなく、人間の心について考えさせる物語もあるのです。

まとめ|昔のホラー映画には今につながる怖さの工夫があった

1920年代から1950年代のホラー映画では、さまざまな方法で怖さが作られていました。

サイレント映画の時代には、影や表情、俳優の動きが重要でした。

映画に声がつくようになると、話し方や物音などを利用した新しい表現も生まれました。

1931年の『魔人ドラキュラ』と『フランケンシュタイン』は、そうした変化を知るうえで重要な作品です。

そして、怪物はただ怖い姿をしているだけではありません。

なぜ生まれたのか、何を望んでいるのか、人間とどんな関係にあるのか。

そんなことを考えると、映画の物語がもっと深く見えてきます。

ホラー映画が苦手な人は、いきなり作品を見る必要はありません。

まずは怪物の写真や、映画の作り方を紹介する年齢に合った資料などから、昔の映画の世界を知ってみましょう。

ただし、古い映画でも怖い場面はあるため、鑑賞前には作品の年齢区分や内容を確認してください。

昔の映画に登場する怪物たちも、よく知ってみると、怖いだけではない意外な一面を持っているかもしれません。

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